北海道森町で連休中の9月18日に、ゴーカートが観客に突っ込み2歳の男の子が意識不明の重体でしたが、その後亡くなってしまう事故が起きました。
事故が起きたゴーカートコーナーは、千歳市でレンタルカート施設を経営する「新千歳モーターランド」が運営していました。
なぜ、このような悲しい事故は起きてしまったのでしょうか。
今回は、北海道森町ゴーカートのイベント主催者や事故の原因と責任について調査してまとめました。
それでは、ご覧ください。
宿泊施設「グリーンピア大沼」で開かれていたモータースポーツ体験イベント中の事故
今回のイベントは、「函館地区オールトヨタクルマファンFES」というイベントで、
- 函館トヨペット
- 函館トヨタ
- トヨタカローラ函館
- ネッツトヨタ函館
4社はトヨタのディーラーです。
事故があった「オールトヨタカートゾーン」は、身長140センチ以上の人がゴーカートを運転する高速コースや、子どもが保護者と体験できる低速コースが用意されていたそうです。
今回は、上記の高速コースで事故が起きました。
小学生の女児(11)が運転するゴーカートがコースのコーナーを曲がらず直進し、見学していた1~4歳の子ども4人と大人1人に突っ込みました。
この事故で子ども3人が病院に搬送され、函館市の2歳男児 吉田成那ちゃんは頭部にけがをして意識不明の重体でしたが、その後亡くなりました。
死因は脳挫傷でした。
4歳の男児は顔にけがを負い、1歳の男児には目立った外傷はなく、別の4歳の男児も軽傷を負いました。
イベント主催の各4社の対応
イベントを共催したトヨタ自動車の関連会社4社が9月20日、それぞれの公式ホームページ(HP)に謝罪文を掲載しました。
「今回の重大事故により、お亡くなりになられましたお子様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に対し心よりお悔やみ申し上げます。加えて、被害に合われましたお子様、ご家族、関係者の皆様に、心より深くお詫び申し上げます」
事故に関する原因究明について、警察による捜査が行われており、主催者をはじめ、運営会社も含めた全面的な協力を行なっているとのこと。
各4社、SNSもあったので調べてみましたが対応が分かれました。
函館トヨペット
今回の事故を受けて、函館トヨペットがコメントを発表しました。
函館トヨタ
トヨタカローラ函館
特にSNSで事故に関しての謝罪などは載せていませんでした。
ネッツトヨタ函館
特にSNSで事故に関しての謝罪などは載せていませんでした。
ゴーカートの車種
イベントで使用されたゴーカートは”低速”と”高速”の2種です。
主催者によると、事故時のスピードは時速40キロほど出ていたといわれています。
遊園地などで人気の「ゴーカート」は最高速度が時速30キロ程度ですが、今回事故を起こしたのは、より速いスピードがでる「レーシングカート」とも呼ばれるタイプでした。
低速・・・子どもが保護者と体験できる低速コース(2人1組)
◇最高速度◇…40km/h
◇エンジン◇…SUBARU『Robin』4サイクル単気筒
◇全長◇…2450mm
◇幅◇…1450mm
高速・・・身長140センチ以上の人がゴーカートを運転する高速コース
◇最高速度◇…60km/h
◇エンジン◇…SUBARU『Robin』4サイクル単気筒
また、遊園地の「ゴーカート」などは運転席の背中側に強制的にブレーキをかけるレバーがついていますが、今回使われていたレーシングカートにはブレーキレバーは付いていませんでした。
事故の原因と責任は?安全管理の問題点
イベント主催者によると、女の子は1周200メートルのコースを4周から5周走り、最後にピットに戻る際、最後の直線で減速して曲がるところを、そのまま時速40キロほどのスピードで直進し、コース外に飛び出しました。
運営は「新千歳モーターランド」
今回、事故が起きたゴーカートコーナーは千歳市でレンタルカート施設を経営する「新千歳モーターランド」が運営していました。
新千歳モーターランドは、自動車や2輪車などを活用し、 モータースポーツ全般(カート・ジムカーナ・ドリフト・ダート・モトクロス・ATV)を楽しむことができる本格モータースポーツ複合施設
新千歳モーターランドのYouTubeに載っているレーシングカートの動画です。
上記の写真は、新千歳モーターランドHPに載っているレンタルカートです。
レンタルカートは140cm以上の方が走行できますと記載されています。
◇最高速度◇…60km/h
◇エンジン◇…SUBARU『Robin』4サイクル単気筒
こちらの施設は、人気のある施設で口コミの評価も高いです。
免許のない子供でも楽しめた!
加速感がとても感じられて楽しかった
などの口コミがありました。
事故原因① 女の子がパニックになった
イベント主催者によると、女の子は1周200メートルのコースを4周から5周走り、最後にピットに戻る際、最後の直線で減速して曲がるところを、そのまま時速40キロほどのスピードで直進し、コース外に飛び出しました。
「ちょっとパニックになっている状態で、危ない状況ではありました。なんとか強制的に止めようと試みたんですが止められなくて」(新千歳モーターランド 九谷田聡常務)
「手伸ばして体を引っ張ってとか、アクセルペダルを引っ張って止めようとしたんですが、限界でした」(新千歳モーターランド 九谷田聡常務)
今回のイベントでは、ペダルに足が届く身長140センチ以上という条件を満たしていたことから、女の子の運転を認めていました。
運転の指導を担当したのは新千歳モーターランドの九谷田聡常務で運転操作も説明していました。
免許もない子どもに時速40〜50キロ出る乗り物を運転させるのはどうかという声も多くSNSで見られました。
事故原因② コース設定&安全対策に問題があった
南幌カートスポーツクラブ櫻井泰己代表
「乗用車みたいな安全装置は何もない。そこは危ない乗り物の部類に入る」
「体がこわばってブレーキが踏めなくなる、アクセル踏んだままになる、ハンドルをどうすることもできない人がいる。そういう人をもとに安全対策をとらないといけない。それがあるから、うちは子どもは乗せない」
「車体の重さと速度を考えると三角コーンで事故を防げるはずがないので、イベントを敢行したこと自体が安全管理上ありえないことだと思う。企画の段階で安全面をもっと真剣に検討して対応してくれていれば、このような事故につながらなかったのではないか」(櫻井代表)
今回の事故の責任は?
今回の事故は、2歳男児の吉田成那ちゃんが亡くなったので業務上過失致死傷の疑いで警察が捜査を進めています。
事故の原因は11歳の少女が起こしてしまいましたが、責任はどうなるのでしょうか。
今回、11歳なので、12歳以下の損害賠償については、子供の責任は無く、親権者(親)が責任を負うことになるかと思います。
また、ネット上では主催会社の責任を問う声が多くあがっています。
警察の捜査によって安全対策の不備が認められた場合、主催者側や運営側の責任になるでしょう。
個人的には、安全対策が不十分、またレーシングカートの危険性を甘くてみていた主催者側、運営側に責任があるように感じます。
まとめ
今回、連休中にとても悲しい事故が発生してしまいました。
亡くなられてしまった吉田成那ちゃんのご冥福をお祈りします。
また、レーシングカートを運転していた11歳の女の子も心のケアが必要だと思います。
今回の記事では
- 北海道で起きたゴーカート事故の主催者
- 事故を起こしたレーシングカートの種類
- 事故原因や責任について
を調べてまとめました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。